ハイブリッド医療組織向けユニファイド コミュニケーション

Zoom プラットフォームが、管理から患者サービスに至るまで、医療組織全体のコミュニケーションを強化する方法をご覧ください。

ハイブリッド医療組織向けユニファイド コミュニケーション

何年もかけて、医療組織は患者体験を向上させ、人々を医療チームとより効率的につなげる方法として、デジタル形式のコミュニケーションに移行してきました。  

デジタルツールとオンライン ポータルを使用することで、患者は医師へ安全にメッセージを送信し、検査結果をオンラインで確認して、診療所に入ることなく医療提供者に相談するための電話予約をスケジュール調整できます。 パンデミックが流行すると、ビデオのサポートを受けたバーチャル訪問は、対面方式が利用できなかったときに患者がリモートで医療にアクセスできるようにするための一般的な必須オプションとなり、よりハイブリッドな医療モデルへ恒久的に移行する一助となりました。

このような変化により、患者と医療提供者のつながりは改善されましたが、スタッフと管理者、ベンダーとパートナー、理事会とコミュニティ メンバー間のコミュニケーションについては、多くの病院や医療組織で課題を残したままです。 これは、複数の別の場所にオフィスを構え、チームが分散して地域や国全体に広がっている医療システムに特に当てはまります。

おそらく以下の状況のいずれか、またはすべてに覚えがあるでしょう。

  • 1 つのコミュニケーション プラットフォームを遠隔医療に使用し、別のコミュニケーション プラットフォームを内部ビデオ カンファレンスに使用している。 また、チャットベースのコミュニケーション向けに別のソリューションを利用することもある。 従業員は、毎日複数のシステム間を移動して操作しなければならない。
  • オンプレミス ベースの電話システムなので、別々の診療所間を移動したり、頻繁に外出したりする従業員および医療提供者にとっては柔軟性が皆無である。 スタッフ メンバーは、オフィスの固定電話、携帯電話、ポケットベル、個人の携帯電話に関連した複数の電話番号を使用するため、その日に医療提供者へつながる適切な連絡先を覚えておくのが難しい場合がある。
  • 従業員はハイブリッド ワークモデルに移行したいと考えているが、オフィスにいるときもあれば、遠隔地にいるときもある従業員をサポートするための適切なコミュニケーション ツールおよびコラボレーション ツールが整っていない。 ビデオ カンファレンスなどのツールを使用しても、リモート ワーカーのエンゲージメントが低く、ミーティングへの参加にも苦労しているようだ。

上述の課題に対するソリューションは何でしょうか? 遠隔医療向け Zoom をすでに使用している場合は、組織全体で完全な Zoom プラットフォームを実装する方法をご確認ください。 コミュニケーション ニーズおよびバーチャル医療のニーズをすべて満たす単一ソリューションを利用すれば、従業員体験と患者体験の両方を合理化して改善できます。

医療機関におけるコミュニケーションの統合

医療機関におけるコミュニケーションの統合

医療組織には、医療提供に関する独自のニーズがあります。 多く見られるニッチなソリューションは、遠隔医療などの特定の臨床アプリケーションに特化した設計になっており、組織は日常業務向けに、より一般的なビデオ ソリューションを採用する必要があります。 

それに加えて、医療組織はコミュニケーションの大部分をテレフォニーに大きく依存しています。 リモート環境またはハイブリッド環境で働く従業員が増えると、コミュニケーション スタックに別の複雑さが加わります。 

しかし、バーチャル医療とあらゆる種類のコミュニケーション(ビデオ、電話、チャット)が 1 つのプラットフォームで実現するとしたらどうでしょうか?

多目的プラットフォームは、スタッフ間のコミュニケーションを合理化し、臨床サービスまたは非臨床サービスを使用する患者やメンバーとつながりやすくなります。

医療管理の合理化

医療管理の合理化

患者はすべての医療組織の中心ですが、管理者は医療組織の支柱であり、医療業務に加えて、人員配置、コンプライアンス、予算と財務、トレーニングなどをサポートしています。 

業務と利害関係者のコミュニケーションを管理する方法は、患者の医療と体験のあらゆる側面に影響します。 そのため、組織の臨床および管理に関するコミュニケーション ソリューションは、単一かつ同様のものでなければなりません。

ユニファイド コミュニケーション プラットフォームは、ビジネスと臨床の業務を両方サポートして、医療提供者、スタッフ、患者、家族、および管理者の間のつながりを合理化します。

コミュニケーションの強化と情報へのアクセス改善

 

内部コミュニケーション

従業員に継続して情報を提供し、組織の計画に参加してもらい、新しいプロセスについて最新情報を提供して、リーダーシップから直接話を聞くことができるようにしましょう。 バーチャルでの全社ミーティングと部門ミーティングにより、従業員全員が 1 か所に集まることができない場合でも、重要な情報を組織全体で共有できます。 

一部の出席者が対面で参加し、他の出席者が遠隔地からビデオで参加するハイブリッド ミーティングでは、Zoom Rooms を使用することで、接続、コンテンツ共有、会話への全員参加がさらに簡単になります。

ミーティングの合間には、Zoom Team Chat を使用して簡単なアップデートを送信したり、選択したグループまたは組織全体とリソースや情報を共有したりできます。 

理事会およびコミュニティ ミーティング

理事会にバーチャル オプションを用意することで、たびたび過密スケジュールを伴うために対面ミーティングへの出席が難しい場合があるディレクター、総裁、理事、および役員のリーダーシップをサポートできます。 Zoom Events または Zoom Webinars を使用して一般公開されるミーティング、イベント、または教育セッションを主催することで、ユーザーはバーチャルで出席できるようになります。これによりメンバーに情報を取得し、つながりを維持する機会を提供できます。

 

トレーニングと能力開発

バーチャルでのトレーニングと能力開発は、トレーニング場所から遠く離れて住んでいるユーザーや家庭の事情があるユーザーにより良いアクセスを提供し、スキルを習得して成長できるようにします。 すべての参加者がビデオでやり取りできる Zoom Meetings、または Q&A、チャット、投票による対話性を確保しながら発言や画面共有ができる参加者をホストが詳細に管理できる Zoom Webinars のどちらでトレーニング セッションを主催するかを決定できます。 トレーニング セッションをレコーディングすることで、出席できなかったスタッフが都合のよいときに、オンデマンドでコンテンツを表示できます。

 

柔軟性とモビリティを実現

 

任意のデバイスでのテレフォニー

従業員全員がオフィスで働いていたときには、従来のオンプレミスの電話システムが理にかなっていたかもしれません。 今では、一部の従業員がリモートまたはハイブリッドになり、Zoom Phone ではそのような従業員にインターネット接続があればどこからでもアクセスできるビジネス電話回線を提供しています。

Zoom Phone を使用すると、従業員は携帯電話、タブレット端末、ノートパソコン、またはデスクトップで(従来デスクフォンに関連付けられていた)ビジネス用の電話番号を使用して、通話やテキストを発着信できます。 これにより、従業員は自宅や別の施設から作業している日にも、つながりを維持できます。 常に外出先にいる従業員は、通話を保留にして、別のデバイスでシームレスに応答することもできます。

 

個人の電話番号を非公開にする

リモートで作業中、患者やその家族に外部電話をかける必要がある医療提供者やスタッフは、発信者 ID として表示する電話番号を選択できます(直通のビジネス回線、主となる病院回線、特定部門に関連する回線など)。 携帯電話を使用して電話をかけている場合でも、個人の電話番号を公開する必要はありません。

 

チャットから電話、ビデオへの迅速な移行

ビデオ、電話、チャットのソリューションを同じプラットフォーム上に配置することで、会話が進展しても、他者とのコミュニケーション方法に柔軟性を維持できます。 臨床に関する事柄について同僚と電話で話していて、患者の検査結果を議論する必要がある場合、ボタンを押せば、その電話を安全なビデオ ミーティングにすぐ移行できます。このミーティングでは画面共有も可能です。

継続的医療に沿ったつながりの促進

臨床と管理のコミュニケーションが重複する環境の 1 つが、複数の施設間または医療提供者間における医療調整を伴う環境です。 つまり、患者の次の医療段階についての会話に参加する必要がある、医療提供者、退院コーディネーター、ソーシャル ワーカー、家族などが考えられます。

患者が自宅に戻る場合でも、リハビリ施設や看護施設に移動する場合でも、患者とその医療提供者は、自分の状況、差し迫ったニーズ(医療機器、フォローアップの予約、検査など)、さらには財政的なリソースについて情報を提供されている必要があります。 Zoom Meeting を設定して、患者とその家族を含めた全員が同時に参加できるようにすることで、効率的で調整された計画が実現します。

医療機関向けハイブリッド ワークスペースの最適化

医療機関向けハイブリッド ワークスペースの最適化

別の施設から相談に参加する臨床医師、在宅勤務しながらビデオ ミーティングに参加するスタッフなど、医療と管理のインタラクションがハイブリッド チーム間でますます頻繁に起きています。 最新の医療スペースは、ハイブリッド チームを念頭に置いて設計する必要があります。  

以下では、ハイブリッド コラボレーションをより簡単かつ効果的にするスペースを設計する際の考慮事項をいくつかご紹介します。

コミュニケーションの公平性

ビデオ ミーティングの遠隔参加者は、カンファレンス ルームにいる同僚を見たり聞いたりしにくくなると、会話についていくこと、表情の読み取り、ボディ ランゲージの評価が困難になることがあります。 Zoom Rooms スマート ギャラリーなどの機能は、そのギャップを埋め、遠隔参加者により公平な体験を提供できます。

一貫した体験

医師やスタッフが複数の施設で働いている場合、使用するカンファレンス ルームや遠隔医療カートが何であっても、常に一貫したビデオ体験を用意する必要があります。 Zoom Rooms を使用すると、ワンタッチでビデオ通話に参加することも、コンテンツを共有することもできるので、スタッフはさまざまなシステムの仕組みを学習しなくても、ルームや施設間を簡単に移動できます。

ハイブリッド患者とのやり取りに向けたモバイルカート

患者が遠隔医療相談やバーチャル通訳者を必要とする場合、ビデオ機能を備えたルームへと患者に移動してもらうよりも、テクノロジーを持ち込む方が多くの場合において簡単です。 Zoom Rooms とオールインワンのビデオ カンファレンス デバイスを使用すると、患者がどこにいても移動できるモバイルカートを構築できます。

ハイブリッド患者とのやり取りに向けたモバイルカート

医療とサービスの強化

医療とサービスの強化

遠隔医療向け Zoom を使用している方は、自宅または診療所における、患者と医療提供者の間での 1 対 1 によるビデオ訪問アプリケーションをよくご存じのことでしょう。 ビデオのサポートを受けたバーチャル訪問は、医療提供の必須要素となり、リソースをより効率的に使用しながら医療へのアクセス改善をサポートします。

また、医療組織は Zoom を使用して他の方法でも患者の治療を強化しています。 ここでは、医師のバーチャル オフィス以外にも患者とつながる方法の例をいくつかご紹介します。

医療調整の円滑化

初期医療および特殊医療の提供者、看護師、薬剤師、ソーシャル ワーカー、セラピスト、家族、患者自身など、患者の治療に関与するすべての人々をつなげます。 医療調整のバーチャル ミーティングでは、全員が一度に同じルームに滞在する時間を作らなければなどと気に掛ける必要はありません。 家族は、同じ都市に住んでいなくても、大切な人の治療により深く関わることができます。 画面共有や注釈などの機能を使用することで、検査結果、画像、患者カルテ、その他のドキュメントについて話し合うときに、全員が同じページを表示できるようになります。

グループベースの治療と患者教育の提供

リモート メンタルヘルス セラピー、肺疾患のリハビリテーション セッション、栄養クラスなど、リモートでのつながりを促進するバーチャル プログラム作成を検討しましょう。 リモート グループ セッションでは、患者は自宅で快適に過ごしながら、サポート システムを見つけ、臨床医師や仲間と交流できます。 これは、移動が制限されている患者や交通手段がない患者に特に役立ちます。

Central & North West London NHS Foundation Trust によるリモート プログラム利用患者とのミーティング
Central & North West London

NHS Foundation Trust が、患者のいる場所を問わずミーティングを行うリモート グループ プログラムをどのように設計したかをご覧ください。

事例を読む

リアルタイム評価の提供

Telestroke プログラムは、リモートの専門医が救命救急診療に関する状況において患者の治療について診断および協議できるようにすることで、脳卒中への迅速な対応を実現する効果的な方法として確立されました。 また、メンタルヘルス危機、災害対応、および専門医が直接現場に入ることが困難または危険な可能性のあるその他の状況をサポートするために、リアルタイムのビデオ評価を緊急事態に導入することもできます。 

サポート サービスの提供

補助的なサポート サービスは、患者が自分の治療をよりよく管理または理解できるようにします。また、患者が必要とする情報にアクセスできるように、専任の通訳者やスタッフをオンサイトで配置する必要はありません。 通訳者、精神ケア、財政サポート、またはその他の重要なサービスにバーチャルでアクセスすることで、より幅広いサービスを活用しながら患者をサポートします。

コミュニケーション ソリューションに期待されること

コミュニケーション ソリューションに期待されること

コミュニケーション プラットフォームは、遠隔医療の予約を円滑にするだけでなく、さらなる機能を備えています。つまり、ハイブリッド医療機関の従業員のニーズを満たす準備、従業員のサポート、柔軟性、ワークライフ バランス、キャリア開発を促進する前向きな文化の構築を支援することが可能です。 

遠隔医療ソリューションを包括的なビジネス、管理、および臨床コミュニケーション プラットフォームに進化させることをお考えの場合、次にご紹介する特性をご検討ください。

  • 医療提供者とスタッフにとってシンプルコミュニケーション ソリューションは、医療提供者とスタッフの日常のワークフローに対し、導入が容易でシームレスに適合している必要があります。 そのため、医療チームにとって単一プラットフォームのアプローチは理にかなったものです。これは医療チームが話している相手によってソリューションを切り替える必要がないためです。
  • 患者にとって直感的臨床ソリューションは(技能が異なる)すべての患者がトレーニングやサポートをほとんど、または全く必要とせずに使用できるよう、シンプルで直感的である必要があります。 ローテクのデバイスやインターネット接続が不安定でも動作する必要があります。
  • 安全
    機密性の高い患者データと医療情報を保護することは、あらゆる医療組織にとって最優先事項です。 セキュリティとプライバシーを優先し、必要に応じてミーティング向けのエンドツーエンド暗号化を有効にするオプションなど、カスタマイズされた機能と暗号化方法を通じてコンプライアンスを維持できるようにするソリューションを探しましょう。
  • 高信頼性患者は、オーディオが不安定になったりビデオ画面がフリーズしたりすることなく、医療チームとコミュニケーションできる必要があります。 実証済みの品質と性能を備えた信頼性の高いソリューションを選択することで、患者の体験や重要な意思決定に影響を与えるテクノロジーについて気に病む必要がなくなります。
  • 柔軟性ビデオ、電話、チャットを 1 つのソリューションに統合することで、患者に電話して検査結果について話し合ったり、昼食の再スケジュールについて同僚とチャットしたり、予算に関するバーチャル ミーティングに出席したりする必要がある場合に、さまざまな人とのコミュニケーション方法を柔軟に選択できます。 臨床上、管理上、およびビジネス上のニーズに合わせて設計されたプラットフォームでは、組織全体であなたと従業員がこのプラットフォームを使用する方法に対して、優れたアジリティが実現されます。
  • 統合機能多くの医療組織には、すべてのプロセスとワークフローが展開する一元的な EHR システムや HIT システムがあります。 これらのシステムと統合するソリューションは、既存のワークフローを強化または再現することでシームレスな体験を構築します。

医療チームをつなぐ

ユニファイド コミュニケーション体験では、臨床のユースケースと医療管理の間にあるギャップが埋まり、内外部のコミュニケーションが強化され、ハイブリッド ワーカーがサポートされます。

医療、コラボレーション、イノベーション向けの多目的プラットフォームの詳細情報をご覧ください。