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2021 年ソーシャル インパクト レポート

Zoom のソーシャル インパクトに関する取り組みには、Care(思いやり)という Zoom のコアバリューが反映されています。 第 2 回年次ソーシャル インパクト レポートで、Zoom がコミュニティを大事にしている様子についてお読みください。

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Eric Yuan - Zoom Cares

Zoom CEO からのメッセージ

Eric S. Yuan

過去数年の出来事により、変革が急務であることに、関心が集まっています。深刻な気候変動による災害、異人種への暴力と不公正、社会不安などは、いずれもグローバルなパンデミックの波及効果で浮き彫りとなり、対処が必要です。

この暗く困難な時代に光を灯している存在が、地域社会のために日々たゆまぬ努力を続けている人々と組織です。 地元で活動する人もいれば、グローバルなネットワークを構築している人もいます。 これらの人々は、必須のサービスを提供し、教育やメンタルヘルス ケアへのアクセスを向上させ、安心できる場所を必要としている人々に、安全な場所を提供しています。

私はアジア系アメリカ移民です。この一年間ずっと、私自身のコミュニティを標的にした攻撃が増えている様子を見てきて、大きな懸念を抱えています。 1 人に向けられた憎しみで、私たち全員が分断されることになります。 私は個人的に、自治体組織や非営利組織のかけがえのない尽力に感謝しています。 これらの組織は、私のコミュニティのようなコミュニティ、世界中の疎外された人々の安全と成功を確保するため、ありえないほど困難な時期にも日々活動を続けていました。

世界規模で社会にインパクトをもたらす Zoom の取り組み、Zoom Cares では、気候変動、メンタルヘルス サポートの欠如、社会的不公平など、今の時代に影を落としている重要課題に、社内の Care(思いやり)というコアバリューを拡張する活動です。 私たちは、より公正・公平で、より思いやりに満ちた未来を築く、これらの組織のサポートを支える機会を捉えています。

Zoom の最新の『ソーシャル インパクト レポート』では、私たちのすばらしいパートナーと助成先、その多大な取り組みを取り上げます。中でも子ども、LGBTQ+ の個人、有色人種コミュニティのサポートは、特に大きく取り上げています。 本レポートでは、Zoom Cares の活動の概要、Zoom 従業員が力を合わせ、みんなの力で変化をもたらしている様子を振り返ります。

これらの組織は、ポジティブでかけがえのない変化を起こすべく、活動しています。 皆様、ありがとうございます。 皆様を Zoom のパートナーと呼べることを心から感謝し、その英雄的努力を後押しする力になっていることを光栄に思います。

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数字でみる影響力

Zoom と Zoom 従業員からの寄付金の提供と製品の現物支給

1,138 万 3,500 ドル

の助成金を Zoom が出資

192 組織(41 か国)をサポート

342 万 9,519 ドル

相当の製品を慈善組織に現物寄付

33 組織(10 か国)をサポート

25,049 組織(105 か国)が Zoom の半額割引を利用

184 万 3,348 ドル

を従業員が寄付(合計額)

94 万 2,077 ドル を従業員が 14 か国で提供

90 万 1,271 ドルのと同額の寄付を Zoom が提供

1,090 組織(25 か国)をサポート

Zoom Cares の概要

Zoom Cares ソーシャル インパクト レポート 2022

Zoom の目的

当社ビジネスの強みを活かして公平性の醸成、機会の民主化、制度の公正化の実現に向けて取り組みます。

これは次の 5 つの柱を中心としたソーシャル インパクト戦略に重点的に取り組むことで達成

Zoom Cares が取り組む慈善活動のインパクト
慈善活動
Zoom の出資がよいインパクトを後押し
Zoom Cares が取り組む製品のインパクト
製品
Zoom 製品が世界中の善意をサポート
Zoom Cares が取り組む人のインパクト

Zoom の従業員が具体的な行動を通じて思いやりを表現
Zoom Cares が取り組む力のインパクト

Zoom の声で差を生む
Zoom Cares が取り組むポリシーのインパクト
ポリシー
Zoom が不可逆の体系変化を推進

重点分野:

これらの課題で、若者と学生の成功の促進に注力しています。 疎外されたコミュニティの若者が抱える課題は、同時に複数あることや複雑に絡み合っていることもあるため、これらの複合課題もありうると覚悟して取り組んでいます。

Zoom Cares が取り組む教育のインパクト
教育
世界中で教育に関わるイノベーションをサポートしています。
Zoom Cares が取り組む環境面のインパクト
環境
気候変動のインパクトがもっとも大きい人々に、サステナブルな未来を届ける取り組みを後押ししています。
Zoom Cares が取り組む社会的公平のインパクト
社会的公平
私たちは人種、権力、貧富などの格差の是正に取り組む組織と連携しています。
Zoom Cares が取り組むメンタルヘルスのインパクト
メンタルヘルス
青少年の健全な取り組みとメンタルヘルスのサポートを後押ししています。

慈善活動の影響力

Zoom の出資がよいインパクトを後押し

Zoom Cares が取り組む慈善活動のインパクト

2021 年に私たちはコミュニティを中心に据えた助成金アプローチを軸にして、慈善活動を行っています。 それにはコミュニティのステークホルダーにインパクトを及ぼす課題を深く理解しているコミュニティ リーダーたちの話を聞き、直接連携する必要がありました。 私たちの目標は、これらのリーダーから求められたやり方で、リソースを分配すること、コミュニティ リーダーとの連携を必ず意思決定プロセスに組み込むことです。

私たちのサービスを受けるコミュニティの代表者が率いるグループに重点を置きつつ、いくつかの組織を推薦してもらっています。 たとえば、黒人、先住民族、低所得者層、移民、有色人種のコミュニティのサポートに注力しています。 私たちは 500 万ドル規模に満たない草の根組織を支援するために社内の助成金制度を活用し、複数年にわたって助成金を支給しています。資金提供は柔軟に行い、申請は必要ありません。また報告義務も限られていります。

総額 1,138 万ドルの資金のうち 665 万ドル世界中の非営利組織に提供できたのは、助成先の選定に協力してくれた専門家アドバイザーたちのおかげです。このような助成先は、中東の学生にコーディング スキルを教えている Re:Coded から、一日 24 時間年中無休のホットラインでバイリンガルのメンタルヘルス サポートとカウンセリングを提供する TELL Japan まで、多岐にわたります。 Zoom の本社があるベイエリアで違いを生み出そうとしている組織(有色人種の若者の社会性と情動の学習スキル教育に携わる Ever Forward Club など)のサポートも、私たちの願いでした。

度重なる困難にも負けない私たちのパートナー組織の尽力は、地域コミュニティの現場ではっきりとした手応えをもたらし、グローバルな変化の追い風となっています。Zoom はこのようなパートナー組織を支援できることを誇りに思います。

青少年、黒人、先住民族、有色人種(BIPOC)を筆頭に、目下、メンタルヘルスが脅かされる課題が山積している状況への対応では、Boris Lawrence Henson Foundation、女優の Taraji P. Henson 氏とパートナーを組んで、募金活動イベントを実施し、有色人種コミュニティのメンタルヘルス サービスの支援金として 55 万ドルを超える寄付金を集めました。

私たちの慈善活動は、テキサス州やオーストラリアで発生した、気候変動による大規模災害から、インドで急増した新型コロナウイルス感染症まで、地域社会を揺るがす重大な局面も対象としています。 危機対応助成金では、アジア系アメリカ人と太平洋諸島出身者のコミュニティに対する暴力・差別行為の増加に対処するため、The Asian American Foundation に 5 年間で 500 万ドルを提供するなど、今喫緊の問題に取り組む組織を支援しました。

以下は 2021 年の実績です。

Zoom から 1,138 万 3,500 ドルの助成金を 192 組織(41 か国)に寄付

パートナーシップ助成金: 1,002 万 8,500 ドルを 59 組織(15 か国)に提供
危機対応助成金: 49 万 5,000 ドルを 16 組織(5 か国)に提供
地元社会への助成金: 61 万ドルを Zoom 本社のあるベイエリアの 12 組織に提供
顧客助成金: 25 万ドルを 105 組織(34 か国)に提供
Kaleidoscope に関する Zoom Cares 活動

インパクト事例集

Kaleidoscope Youth Center

Kaleidoscope Youth Center(KYC)は、オハイオ州の LGBTQ+ の青少年(12~24 歳)のサポートに尽力しています。 センターでのプログラミング、コミュニティ教育、コミュニティ トレーニング、アドボカシー活動、市民的関与、健康・ウェルネス、住宅入居機会などのサービスを提供しています。

KYC のコミュニティ ウェルネス イニシアティブでは、青少年の生活を改善し、健康状態、ウェルネスの障害となる環境要因を特定し、LGBTQIA+ の青少年に関連する健康面の社会的決定要因の改善を支援するべく、コミュニティを基盤とした持続可能なウェルネス プログラムの実施に努めています。

「Zoom のおかげでオハイオ州全体人々、一部では他州の人々とさえつながることができました。 中には、地元に KYC のようなプログラムがない田園地域のコミュニティに住む人々も含まれています」と Erin Upchurch 氏(MSSA、LISW-S、KYC のエグゼクティブ ディレクター)は述べています。

KYC のスタッフが青少年とつながる方法の 1 つが、毎日実施している「チェックイン」です。この活動では、全員が集まり、自分の名前、代名詞、日々の特別な出来事や些末なの出来事を共有します。 この時間は、大人のメンターが若者の成功を祝ったり、辛い時期を過ごしている人に特別なサポートを提供できないかを確認したりする機会にもなっています。

直接、メンタルヘルスに対処しているサービス例には、個別カウンセリング、個別セラピーなど、トラウマや文化に配慮したメンタルヘルスと情動のサポートがあります。ヨガなど、身体から精神に働きかける活動を含む、多様な癒しとウェルネスの機会も提供する潜在的可能性があります。

予約不要で訪問・利用できる KYC の利用者センター(オハイオ州コロンバス)のカレンダーは、アートクラブ、宿題サポート、社会活動などの多様な活動が目白押しです。 LGBTQIA+ の青少年が、安全で温かい環境で、同様のアイデンティティや経験を持つ同年代のコミュニティとつながり、利用者間のディスカッション グループに参加したり、リソースやサポートを探したりしています。

ここを利用する若者たちは、個人と集団の解放、人種的正義、肯定され、帰属しているという実感がある世界の実現を望んでいます。 KYC は、自らの交差性に向き合い、リーダーとしての統率力、コミュニティの大切さ、基本的ニーズの充足を目指す若者たちと共に立ち、支援する組織です。

Erin Upchurch 氏(MSSA、LISW-S エグゼクティブ ディレクター)

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Kaleidoscope Youth Center の提供画像。

Amigos de Guadalupe に関する Zoom Cares 活動

インパクト事例集

Amigos de Guadalupe Center for Justice & Empowerment

Amigos de Guadalupe Center for Justice and Empowerment は、カリフォルニア州イースト サンノゼのメイフェア コミュニティを中心に、子ども、若者、その家族にサービスを提供する地域密着型機関です。

Amigos de Guadalupe Center for Justice and Empowerment は、イースト サンノゼにある Our Lady of Guadalupe Parish 教会を母体として生まれ、地元のメイフェア コミュニティにサービスを提供してきました。今年は 10 周年という重要な節目です。Amigos de Guadalupe のプログラムは、住宅、教育、移民法務サービス、メンタルヘルスといった基本的ニーズに対処しつつ、制度変化を支えるコミュニティ力を構築しているところです。 同組織は「ラディカル ホスピタリティ」というコンセプトの下で、サービス対象の子どもと親がそれぞれの夢を実現できるように、じっくりと時間をかけながら、本人たちとの本物の関係性を育てています。

「この 10 年間、私たちは常にこのコミュニティのニーズと夢を活動の真ん中に据え、サービス提供能力を拡大しました」と Maritza Maldonado 氏(エグゼクティブ ディレクター)は述べています。 「今後もイースト サンノゼにサービスを提供し、強力なリーダーを育てるのを楽しみにしています」

Amigos de Guadalupe のおかげで、私は自分の声を見つけました。私たちは、Grupo de Justicia Migratoria を通じて、この移民コミュニティのために戦う力と組織力を築いています。

Linda S. 氏(Amigos de Guadalupe、Grupo de Justicia Migratoria 部門メンバー)

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画像提供: Amigos de Guadalupe Center for Justice and Empowerment。

お客様名義での寄付

ホリデー シーズンには、お客様の選んだ非営利組織に GlobalGiving を通じて寄付できる慈善用ギフトカードを、上位のお客様にプレゼントしました。

2021 年には、Zoom のお客様に代わって 25 万ドルを寄付しました

Zoom のお客様は、世界中に散らばる 105組織(34 か国)をサポートしました

主なサポートテーマ:

  • 教育機関
  • 子どもの保護
  • 気候対策
主なサポート対象国:

  • 米国
  • インド
  • ブラジル

Zoomtopia での寄付活動

Zoomtopia(Zoom が年に 1 度開催しているお客様記念イベント)では、Zoom Cares から最重要のお客様に、自分の選んだ非営利組織をサポートできる寄付用カードをお渡ししました。 また Zoomtopia の記念品ストアの収益金を全額、以下の組織に寄付しました。

Zoomtopia での寄付金額は、総額 10 万 9,000 ドルに上りました。支援対象の内訳は次のとおりです。

  • カリフォルニア山火事基金(GlobalGiving 経由)
  • 新型コロナウイルス感染症救済基金(GlobalGiving 経由)
  • Wonder Foundation によるジェンダーの平等
  • Instituto Revoar による社会経済教育

製品の影響力

Zoom 製品が世界中の善意をサポート

Zoom Cares が取り組む製品のインパクト

Zoom で世界をもっと身近に。 世界中の非営利組織のお客様が、Zoom 製品を強力なつながりの構築、リーチの拡大、きわめて重要なサービスの提供に活用しています

パンデミック中、各組織はバーチャルで人々を活動の輪に組み入れながらサービスを拡大しました。多くはプログラムへのアクセスを強化する方法として、バーチャルという選択肢を残そうとしています。 無料の学習支援プラットフォームである Schoolhouse.world から、環境・福祉を NPO の CORA まで、幅広い組織で、Zoom Cares の寄付した製品が、より多くの人々とのエンゲージメント、より効率的な運営、地域コミュニティへのインパクトの拡大に活用されている様子を見て、たいへん光栄に思います。

Zoom 製品の現物寄付と割引価格での製品サポートにより、多くの組織でテクノロジー ソリューションとその支払いに関する憂いが薄まり、各組織が利用者に提供するコミュニティ中心の革新的ソリューションの提供について、じっくりと考える余裕ができました。

以下は 2021 年の実績です。

342 万 9,519 ドル相当の製品を寄付

33 組織(10 か国)に Zoom ライセンスを寄付

25,049 の非営利組織(105 か国)が、TechSoup パートナーシップを通じ、Zoom 製品の 50% 割引を利用しました

Conasems に関する Zoom Cares 活動

インパクト事例集

CONASEMS

CONASEMS(Conselho Nacional De Secretarias Municipais De Saúde)は、ブラジルの全国市町村保健局を代表して、「統一保険制度」アジェンダの原則の堅持、人材、公的資金に重点を置きながら、新しい公衆衛生管理モデルの推進・定着に取り組んでいます。

ブラジルを拠点とする公衆衛生組織、CONASEMS は、Zoom を使用して、緊急対応者と医療スタッフに対し、新型コロナウイルス感染症への対処に関するバーチャル トレーニングを施すことで、パンデミックに対応しました。「私たちは皆、全人口に無料で開放された高品質の普遍的医療制度を守るため、一丸となって取り組んでいます」と Wilames Freire Bezerra 氏(CONASEMS プレジデント)は述べています。 「パンデミック中は Zoom プラットフォームのおかげで、市町村の保健局をサポートする能力を底上げできました」

運営面では、CONASEMS は Zoom を使用してパートナーや当局とバーチャルでつながりました。過去 12 か月間の成果は次のとおりです。

45,257 回のミーティングに 1,276,559 人が参加
478 個のウェビナーに 67,966 人が出席(ブラジル国内合計)

ブラジルの国民医療制度(Sistema Único de Saúde: SUS)の歴史の中で、各市町村は主に公共制度を構築し定着させる責任を担ってきました。 CONASEMS の考える最善の戦略とは、さまざまな課題に取り組みながら成長し、社会的対話を広げ、新しいパートナーを模索して、保健政策の議論には、市町村の保険管理者との対話が欠かせないとの認識を強めていくことです。

Wilames Freire Bezerra(プレジデント)

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画像提供: CONASEMS。

Cambiar に関する Zoom Cares 活動

インパクト事例集

Cambiar

Cambiar Education は、学生の成功と公平性に注力する非営利のベンチャー デザイン スタジオです。すべての学生の成功を大幅に後押しする大胆なアイデアを大規模展開して、ポジティブな変化を起こすというミッションを掲げています。

2021 年度に Zoom の EdInnovation アワードを受賞した Cambiar では、革新的な青少年プログラムにより、学生たちがリーダー、そして変化の担い手として、各自のコミュニティの複雑な社会経済的課題の研究・解決に取り組みます。 青少年は、Master Innovators、Cambiar Quest、Run the Future(後者は Formation Ventures との共同パートナーシップ)を通じてキャリアを探求し、アイデアを生み出し、立ち上げ、育てることで、結果として自分たちの未来を形作るために必要なものを習得できます。「Zoom プラットフォームを利用したからこそ、私たちは大切なつながりを育て、学生たちの学びと動機、刺激の源となる現実世界との関わりを強化できました」と Talia Kolasinski 氏(Cambiar スタッフ長)は述べています。

Cambiar は、若者が地元コミュニティ外のリーダーたちにもアクセスできるように、国内外の成功した起業家を Zoom で招待し、学生たちに個人的なリーダーシップの話を聞かせたり、メンターのネットワークを広げたりしています。 「Zoom が世界をより身近なものに変えた結果、専門家やコミュニティとコラボレーションができる人と方法に関する私たちの考え方が変わり、私たちの意識の中で次第に『自分のコミュニティ』の境界が広がりました」と Christina Heitz 氏(Cambiar Education CEO 兼創設者)は述べています。バーチャル組織である Cambiar は、2016 年から重要なコミュニケーションや日常業務に Zoom を活用しています。 Cambier のチームは、面接、コーチング、コミュニティ形成に欠かせない重要な議論を Zoom で行っているため、Zoom 以外の手段では参加する機会さえなかった人も参加でき、非常に多様な背景のリーダーたちと連携しています。 同組織はつい最近も、学生を対象とした Cambiar プログラム奨学金や、学習障害のある学生がリードするベンチャー アイデアのためのシード基金などに取り組みました。

「Zoom アワードのすばらしいサポートと Zoom プラットフォームの相乗効果で、私たちはリーチを大幅に拡大し、追加資金を確保できました。この資金で、さまざまなパートナー、コミュニティのニーズを満たすべく、Master Innovators の改善とカスタマイズに取り組みます」と Marie Garcia Melli 氏(Cambiar Education ディレクター)は述べています。

Cambiar は、多面にわたって私の Formation Ventures 立ち上げを支えてきてくれた重要なパートナーです。 コーチング、資金調達のサポート、戦略的アドバイスなどを通じて、起業家としての私をサポートしてくださいました。これらは新米 CEO だった私自身の成長、Formation の組織としての発展の両方にとって、かけがえのないものでした。

Saamra Mekuria-Grillo 氏(Cambiar 変革担当者、Formation Ventures 創設者)

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Cambiar Education の提供画像。

従業員の影響力

具体的な行動に表れた Zoom 従業員の Care(思いやり)

Zoom Cares が取り組む人のインパクト

世界中に展開された Zoom の従業員は、自分たちのコミュニティと世界をよりよいものにするために邁進する、Care という社内価値観でつながっています。 Zoom 従業員は、Zoomies Care(Zoom 従業員による事前プログラム)で寄付金額の記録を打ち立て、ボランティア機会を活かして非営利パートナーとコラボレーションを行いました。その詳細については、以下でご紹介します。

多くの従業員が、同僚のサポートするたくさんの募金イベントをリードしました。

  • Zoom の元従業員である故 Shawn Q.氏が始めた Zoom Goes Back to School キャンペーンでは、新学期を迎える学生・生徒とその家族を支援する地元組織のために、世界中の Zoom 拠点が募金に参加しました。 私たちの寄付金は合計で 4 万ドルを超え、Zoom のサンノゼ拠点が選んだ Family Giving Tree、アトランタの仲間たちが選んだ Students Without Mothers など、9 つの組織に贈られました。
  • Zoom のダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン チームをパートナーとして組織された、Giving Tuesday イベントでは、Zoom 従業員から 46,000 ドル余り、会社からも同額の寄付を Zoom の従業員リソース グループが選んだ 6 つの非営利組織に贈りました(Asian American Legal Defense and Education FundThe Hunger ProjectHispanic Scholarship Fund など)。
  • Tour de Zoom(Zoom のアムステルダム拠点から組織された自転車競技会)には世界各地から 37 チームの Zoom 従業員が参加し、自転車の走行距離を増やすことで、10 万ドル近くの寄付を集めました。この寄付金は 世界中の 45 組織に贈られました。

Tour de Zoom に関する Zoom Cares 活動

Zoom 従業員が Tour de Zoom 募金キャンペーンに参加しています。

従業員寄付制度: Zoomies Care

Zoomies Care は、Zoom 従業員の寄付と会社の同額寄付を組み合わせたプログラムです。従業員は Zoomies Care を利用することで、自分の寄付と同じ内容の寄付を Zoom からも贈ることになり、自分が大切に思うサポート理由を支援できます。

以下は 2021 年の実績です。

合計寄付金額: 184 万 3,348 ドル

Zoom 従業員からの寄付が 94 万 2,077 ドル、会社からの同額寄付が 90 万 1,271 ドル
1,622 人の Zoom 従業員が世界中の 1,090 組織に寄付

インパクト事例集

2021 年度の注目の寄付キャンペーン

43 万 7,420 ドル を Zoom 従業員が GiveWell と GiveDirectly に寄付

Antonio M. と Jakob W.(ともにZoom 従業員)は連携して、Zoom 従業員に GiveWell’s Maximum Impact FundGiveDirectly への寄付を呼び掛けました。「私たちは、寄付を通じてできる限りよいことをしたいと考えています。その一手段として、米国よりも 1 ドルの価値が高い場所や、米国よりも公衆衛生の資金が不足している場所で、よいことをする活動に寄付をすることもあります」と Jakob は述べています。

Antonio と Jakob は、Maximum Impact Fund を支援することにしました。なぜなら同基金は、助成金受給者と連携して広範な研究とコラボレーションを展開しており、寄付が人々の暮らしに大きなインパクトを与えると確信できたからだそうです。 「GiveWellは、もっとも効率的な機会の特定を重視しているため、追加資金をもっとも必要とする活動に資金を提供するには、非常に効果的な方法だと感じました」と Antonio は述べています。

GiveDirectly は、ケニアとウガンダで貧困にあえぐ家庭に直接資金を提供し、その資金で本人たちがもっともよいと思う対策を取るよう促します。 助成金を受け取った家族たちは、使途を自由に選択できます。GiveDirectly のライブニュース フィードによると、水をくみ上げるポンプやキッチンのようなインフラストラクチャを建設してビジネスを始めたり、牛を購入したりしたようです。「すべての Zoom 従業員に、大きくてポジティブなインパクトを生む理由をサポートするために、収入の 1% を寄付することをお勧めします」と Jakob は述べています。 「最初は 1% で構いません。それでも人々の暮らしに大きな差が生まれます」

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従業員のボランティア活動

Zoom 従業員は、金銭的な寄付だけでなく、時間やスキルも惜しみなく提供し、地域社会の慈善組織を支援しました。 非営利組織のパートナーから、従業員がユニークな方法で参加できるバーチャル ボランティアへの招待がありました。

私たちは、コミュニティ全体で取り組むべき複雑な課題を理解し、取り組みの推進に協力する機会を Zoom 従業員にくれたパートナーの皆様に感謝しています。

Team4Tech

Team4Tech は、企業と協力して社会的インパクトのあるプロジェクトを行い、恵まれない学習者のために機会を創出しています。私たちはこの非営利組織、Team4Tech と提携し、Zoom 従業員の為になるバーチャル ボランティア セッション シリーズを開発しました。

Zoom 従業員はチームを組み、EducationSuperHighway、PSYDEH、Centre for Youth and Development の支援に取り組みました。 パートナー非営利組織が直面しているテクノロジー面の課題への対処を目的とした、Design for Impact and Skills for Impact ワークショップに参加しました。

  • EducationSuperHighway は、インターネットにアクセスすることはできても、接続費用がない米国の 1,800 万世帯のために、この情報格差をなくす活動をしています。 Zoom 従業員は、無料や割引価格でインターネット サービスを利用する資格を持つ家族に働きかけ、登録への抵抗を克服できる可能性を秘めた 4 つのソリューションを設計しました。
  • PSYDEH はメキシコを代表する草の根市民社会組織の 1 つです。権利と人間開発に重点を置いて、疎外された先住民族の女性とコミュニティの強化に努めています。 第 3 回デザイン ワークショップでは、メキシコの女性アーティストの起業をさらに後押しする 3 つのソリューションを考案し、先住民の女性アーティストのストーリーを世界に発信するウェブサイトを開発しました。
  • Centre for Youth and Development は、マラウィを基盤とする組織です。当事者が主体となり、教育、健康、経済面のエンパワーメントに焦点を当てて、持続可能な開発目標を達成するという革新的なアプローチを展開しています。 Zoom 従業員のボランティア グループは、CYD が新しい教育リソースを学校に届け、STEM 教育を受ける少女を増やすための潜在的ソリューションを 4 つ設計しました。

Amigos de Guadalupe に関する Zoom Cares 活動

The Tech Interactive

The Tech Interactive は、サンノゼのダウンタウンの中心にある科学・テクノロジー センターで、親子で気楽に楽しめる施設です。 館内にはたくさんの体験型アクティビティ、実験ラボ、設計チャレンジ体験が用意されており、創造性、好奇心、思いやりを発揮して、イノベーションを起こす、人々の力を養っています。

私たちは The Tech Interactive(Zoom 本社のあるサンノゼのダウンタウンの中心に位置し、親子で気楽に楽しめる科学・テクノロジー センター)とのコラボレーションを行いました。 生徒・学生を招き、現実世界の問題を革新的な方法で解決するソリューションを考案してもらう、The Tech Challenge というプログラムで、Zoom 従業員はバーチャル審査員役のボランティアをしました。 生徒・学生は、段ボールから何か別の役立つ品をつくり出す課題を課され、審査は Zoom で行いました。

The Tech Interactive は Zoom を次のような目的でも活用しています。

  • 人気の対面式ラボをバーチャルで実施し、排水溝からゴミを排除する装置やジェットコースターを自作した学生にフィードバックを提供する。
  • スタンフォード大学遺伝学部とのコラボレーション「Book a Biologist」で、生徒・学生と現役科学者をつなぐ。
  • 教育者向けの専門的な能力開発を行い、教室で学んでいること、うまくいっていることについて、教師どうしで話し合う機会を提供する。
私たちは、問題解決のテーブルにつく人の数と多様性を増やすことが、もっとも大きな課題へのよりよいソリューションを生み出すと信じています。 この 2 年間は、私たち自身の問題解決能力が試されました。 しかし Zoom の助力により、私たちは子どもたちの学びと成長を促すような、教育的効果が高く楽しい機会の提供を継続できています。

Gretchen Walker(最高学習責任者)

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ビデオ提供: The Tech Interactive。

Zoom 従業員が寄付とボランティアを行う理由

Zoom Cares に関する証言(Dean L.氏)

Dean L.

米国デンバー市

「私は 2 年前から Zoom の Happy Crew に参加しています。Happy Crew は、Zoom Cares が設立される前は、社員のボランティアや募金活動の機会の調整役でした。 Zoom Cares が始まったとき、私はチームの皆と一緒にボランティアで、従業員が引き続きコミュニティ プログラムにアクセスできるようサポートしました。 その結果、過去最高の資金を集め、稀有なボランティア機会に新しく出会うことができて、すばらしい経験となりました。」

サポートを受けた組織:

Zoom Cares に関する証言(Anabel G.)

Anabel G.

米国、アトランタ

「私たちの従業員リソース グループである Somos Zoom は、コミュニティを代表する組織です。ここは Zoom の Latinx 従業員を祝福し、教育する場にも、声を上げる場にもなっています。おかげで皆、職場でも家族のような絆と文化を感じることができます。 Somos Zoom は私がまったく自覚していなかったリーダーシップ スキルを目覚めさせてくれました。 Psydeh と共同で取り組んだ非営利活動も同様です。 第 1 世代のラテン系で、4 人姉妹の末っ子だった私は、ラテンアメリカの女性の支援・サポートに大きな情熱を注いでいます。 ラテンアメリカの女性たちに発言力を与え、自分のアートを表現するプラットフォームを与える活動は、自己表現の自由のある自分が、いかに恵まれているかを自覚して、謙虚になる機会でもあります。」

サポートを受けた組織:

Zoom Cares に関する証言(Emily M.)

Emily M.

オーストラリア、シドニー

「自分には、世界でたった 1 人でも、自分より困難な状況に置かれた人を助ける力があると知ることで、自分がなぜこの仕事をしているのかを改めて考えさせられます。 Care というコアバリューを本当に実践している会社で働けることは、とても特別なことだと感じています。」

サポートを受けた組織:

Zoom Cares に関する証言(Julie W.)

Julie W.

米国、カンザスシティ

「Operation Breakthrough は STEM にしっかりと的を絞っており、この組織のその部分が気に入っています。 この組織が目指していることは、若い学生にとって非常にインパクトのあるものだと感じています。 私の今年の目標は、自分のボランティア時間を増やすことです。 … 私たちの活動を自ら手を動かして支援することは、すばらしいことだと思います。」

サポートを受けた組織:

全社のインパクト

Zoom 全社での Zoom Cares のインパクト

Zoom には、Zoom Cares 以外にも、地域社会を支え、ポジティブな変化に貢献しているチームがたくさんあります。 こうしたチームの取り組みの成果をご紹介します。

ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン

Zoom のダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン(DEI)チームは、従業員とお客様にとって考えられる、もっともインクルーシブな従業員、職場、市場、コミュニティの実現を助け、Care という Zoom のコアバリューを体現しているチームです。

職場での教育的会話を醸成し、より広範な文化の変化のパスを設定するため、DEI は、従業員が聞いて学ぶことのできる 20 回の Zoom Talks とスピーカー セッションを主催しました。 Zoom Talks は、Zoom 従業員に互いの背景や経験、考え方を知り、考え方や行動、世界観の幅を広げる機会を提供しています。

George Floyd 殺人事件から 1 年後を振り返った Danielle King 博士(ライス大学教授)、Amanda Nguyen 氏(市民権運動家、Rise 創設者)、自由の日の歴史について語った Nancy Tolson 博士(サウス カロライナ大学アフリカ系アメリカ人研究部門アシスタント ディレクター)など、そうそうたるスペシャル ゲストのお話を聞くというすばらしい機会にも恵まれました。

対外的には、Zoom の DEI チームは Zoom の代名詞機能のリリースにあたり、非常に重要な役割を果たしました。 DEI は GLAAD と連携し、Zoom の従業員リソース グループである Zoom Pride のメンバーなど、さまざまな個人と組織の貴重な意見を集め、この重要機能の設計に貢献しました。

ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョンに関する Zoom Cares 活動

Zoom の Pledge 投資

Zoom の Zoom Apps Fund は、Zoom のデベロッパー エコシステムの成長のシミュレーションを担当している 1 億ドル規模のグローバル ベンチャー基金です。この基金が、最初期のポートフォリオ会社に組み込む形で、Pledge への投資を選択しました。 Pledge は、革新的な募金活動プラットフォームです。Pledge では、個人と組織が Zoom 体験に [寄付する] ボタンを追加するだけで、あらゆる種類のミーティングまたはイベントの間に、シームレスに資金を募ることができます。

Pledge への投資に関する Zoom Cares 活動

画像提供: Pledge。

Pledge のプラットフォームは、組織が自らのコミュニティと全世界にポジティブなインパクトを与えようとする組織の取り組みをサポートします。このような組織の長期的な歩みをサポートできることは、この上ない喜びです。

持続可能性に関する Zoom の取り組み

Zoom プラットフォームは、世界中で日々、数百万の人々のリモートワークを可能にしたことで、お客様のカーボン排出量削減に貢献しました。 また環境への影響を軽減するために、全社で持続可能な選択をするよう取り組んでいます。 ここでは、2021 年度の取り組みの概要をご紹介します。

  • Zoom は持続可能性を専門とするグローバルなコンサルティング会社、Anthesis に、Zoom のオフィスでの温室ガス排出量の監査を依頼しました。 この監査は、有意義な改善点を特定し、目標を設定し、取り組みの有効性を測定するために役立てる予定です。
  • 物理的スペースのエネルギー効率を高めるため、私たちは Zoom のオフィスの照明と空調システムを改修しました。
  • エネルギー使用量を削減し、グリーン エネルギーを購入するため、オフィスのエネルギー使用量と電力供給元を監査しました。

プロボノ イベントのサポート

イベント サービスチームは、パートナー企業が主催するバーチャル イベントのサポートに時間を割き、パートナー組織のオーディエンスとのつながり、コミュニティ参加、教育、リソース共有を支援しました。

ボランティア時間の換算額: ​​12 万 9,200 ドル

  • Stand Up 2 Cancer は、選ばれた寄付者がスペシャル ゲストと対面できる、セレブ交流会を主催しました。
  • Association Of Children's Museums は、35 回のトレーニング セッション、2 回の本会議セッション、1 回のオンライン バラエティー番組を含むカンファレンスを開催しました。
  • Teach For All が開催した 4 日間のグローバル カンファレンスには、国際的なソートリーダーたちも招かれ、65 か国から 2,000 人近いメンバーが出席しました。
  • Boris Lawrence Henson Foundation とのパートナーシップにより、メンタルヘルス啓発月間を記念して「A Write to Education!: My Mental Health Matters」を主催しました。同イベントには、女優の Taraji P. Henson 氏も参加しました。 このイベントには、Pledge を使用したライブ募金活動コンポーネントが組み込まれており、Zoom からも、集まった寄付金と同額の 25 万ドルを寄付しました。

A Write to Education に関する Zoom Cares 活動

「A Write to Education!: My Mental Health Matters」募金イベントで 話をする Taraji P. Henson 氏。

ありがとうございました。

私たち自身のコミュニティへの配慮は、「世界をもっと身近に」という Zoom の企業目的と密接に関連しています。 非常に重要な活動を通じ、私たちの世界にポジティブなインパクトをもたらしている組織をサポートする機会をいただいていることは、実にありがたく特別な機会です。

zoom.us/zoomcares で、Zoom の取り組みをフォローして、Zoom の最新の寄付金発表や Zoom のパートナーについてご覧ください。

Zoom Cares Thank You

方法

方法論

Zoom の『2021 年度ソーシャル インパクト レポート』では、Zoom Cares とパートナーが 2022 会計年度(2021年2月1日~2022年1月31日)に遂行したアクション、活動、取り組みをご紹介しました。

このレポートの目標は、ここ Zoom で私たちが社会貢献の取り組みの詳細情報を何一つ隠し立てせず正確に共有することです。 ここではこのレポートを作成するために使用したデータの収集・分析方法についてご紹介します。

慈善活動

Zoom Cares の助成金については、Zoom の慈善プログラムの資金を管理・運営している Tides Foundation のパートナーの助力により報告しています。 なお、Zoom の慈善活動の一部は、Zoom から直接提供されており、該当する情報の数値は、手動で追跡・報告しています。

製品

寄付した製品の数は、従業員からのチケット リクエストと従業員の自己申告に基づいて集計しています。 寄付した製品の価値は、2022 年 3 月現在の価格モデルに基づいて計算しました。

従業員

Zoom 従業員が Zoomies Cares プログラムを通じて寄付した金額は、Zoom が追加した同額の寄付金額と一緒に社内の Benevity プラットフォームで追跡しています。

Event Services

Zoom のプロボノ イベント サービスチームが慈善イベントでプロボノ活動を行った時間の価値は、プロジェクト別の有料イベントに適用されるスタンダードなコストに基づいて換算しています。