公共安全サービスのモダナイゼーション

公共安全チームは、緊急サービスの管理と展開、火災の予防と鎮圧、捜索救助活動、法執行機関の業務、公衆衛生サービス、災害対応など、ミッション クリティカルで人命救助活動を実施する任務を負っています。 これらの業務では、従来、固定電話、無線機器、ボディカメラ、物理的なドキュメントなどのソリューションが必要とされており、これらはすべて、公共安全チームがタイムリーで重要な情報を交換する方法の中心を担ってきました。 しかし、これらのコミュニケーション手段はしばしば遅く、信頼性が低く、現場の人々との効果的なコミュニケーションを妨げる可能性があります。 今こそ、テクノロジーの導入に対して、より現代的で統合されたアプローチをとる時です。 

新型コロナウイルスのパンデミックにより公共安全セクターが抜本的なデジタル トランスフォーメーションに突入したとき、多くの人がアナログ プロセスを脱却し、パラダイム シフトの最前線に迅速なコラボレーションとコミュニケーション テクノロジーを備えた、ペーパーレスの世界を受け入れなければなりませんでした。 しかし、チームはすぐに、リモートおよびハイブリッドの行政サービスが、コスト削減、従業員体験の向上、および一般市民の保護の向上につながる、状況改善への新しい道を提供できることに気付きました。

この抜本的なデジタル トランスフォーメーションの中心にコラボレーション テクノロジーを据えた Zoom のようなプロバイダーは、市民を迅速かつ効果的に守り保護するために活動する行政機関の要として機能しました。

本ガイドでは、Zoom プラットフォームを公共安全業務に使用して成果を向上させる方法と、一部の組織がこれらの手法を既にどのように実践しているかについて説明します。

公共安全の対面要素はすべての業務の基盤であり、現場チームは人命を救い、災害を軽減し、危険な場所や状況から人々を抜け出させるために働いています。 テクノロジーはこの作業に取って代わることはできませんが、それを強化してサポートすることはできます。

コラボレーション テクノロジーの戦略的応用は、人間と機械の究極のチームを生み出すことができます。 Zoom をドローン映像、ボディカメラ技術、その他の物理的なオンサイト コンポーネントと統合することで、公共安全部門はチームメンバーのリスクを軽減しながら、可視性と状況認識を高めることができます。 

以下に、コラボレーション テクノロジーが現場チームをサポートできる方法を一部ご紹介します。

• コマンド スタッフのための情報に基づく意思決定: コマンド スタッフは、Zoom の高品質ビデオを使用して、リアルタイムで作業や場所の状況をリモートで見聞きすることができ、コマンド スタッフがより正確な情報に基づいた決定を下すのに役立ちます。 これにより、コストを削減し、精度を高め、作業成果を向上させることができます。
• 現場作業員のサポートの向上: 初動対応者や軍人を含む現場担当者は、Zoom Meetings や Zoom Phone でのリアルタイム コラボレーションを通じて、遠隔参加者からの洞察とインテリジェンスを取り入れることができます。
• 既存の機器との統合: コマンドチームやミッション チームは、Zoom をドローンやその他の無人システム、既存の無線機器、およびさまざまな伝送メカニズムを介したデバイスと統合できるため、人命を脅かすことなく危険な場所にアクセスし、情報を得ることができます。
• 遠隔地での通話とテキストメッセージ: Zoom プラットフォームは、低帯域幅の地域でのパフォーマンスに最適化されています。 特に Zoom Phone の場合、フィールド担当者は、家庭用デバイスと電話番号を使用してデータ速度が低下している地域で通信することができ、テキストメッセージ用の SMS 機能を利用することもできます。

この数年間で学んだことがあるとすれば、公衆衛生が基本的なサービスであるということです。 予防接種の取り組みを調整する地域の保健部門であろうと、世界的な危機の影響に対処するメンタルヘルスの専門家であろうと、集団的福祉に取り組むには、そのような重要な使命を達成するために適切なリソースとサポートが必要です。 

Zoom プラットフォームは、現在の公衆衛生組織に俊敏で応答性の高いコミュニケーションを可能にし、HIPAA に準拠する環境でのシームレスで安全なコラボレーションのために設計された機能を職員に提供します。 Zoom が公衆衛生の取り組みをサポートする方法には、次のようなものがあります。

• 危機時の迅速な電話対応: 危機管理担当職員やメンタルヘルスの専門家は、Zoom Phone を使用して、個人の電話番号のプライバシーを維持しながら、緊急のやり取りのために外出先で業務関連の電話をかけることができます。 ​危機管理担当職員はまた、コール レコーディング機能を使用して、政府の記録で必要になるコミュニケーションを追跡することもできます。
• 意識を広めるための記者会見: 公衆衛生当局は、Zoom Webinars を戦略的に展開して、予防接種の啓蒙と最新情報、新型コロナウイルスの検査と情報など、差し迫った問題について何千人もの市民と迅速にコミュニケーションをとることができます。 また、ウェビナーのQ＆A 機能を通じて一般市民からのリアルタイムの質問に回答したり、他のプラットフォームでセッションをライブストリーミングして意識を広めることもできます。
• 部門間の調整: 絶えず進化する医療政策を伝える任務を負っている地域の保健部門は、Zoom Meetings で学校や他の組織と迅速にミーティングを行って、取り組みを調整したり、最新情報を常に共有したりできます。
• 重要な情報へのアクセス拡大: 地域の医療機関では、Zoom Phone のコールキュー機能を使用して、市民からの問い合わせに対応する方法を合理化することができます。
• 遠隔医療によるケアのパーソナライズ: 関係者はビデオ通話を通じて医療従事者やメンタルヘルスの専門家と関わり、信頼を高め、市民体験を向上させ、現実世界の状況に関するより良い洞察を職員に提供することができるようになりました。

公共安全サービスは、市民の福祉と社会全体の進歩に不可欠です。 このような独自の責任と必要性により、今日の公共安全機関は、歩調を合わせることができる機敏で高度なコミュニケーション プラットフォームを必要としています。 Zoom と行政機関向け Zoom はどちらも、これらの特定のニーズに対応するように設計されています。

米国では、Zoom は連邦政府のセキュリティ要件に準拠するように設計された 行政機関向け Zoom と呼ばれる別のプラットフォームを提供しています。 行政機関向け Zoom は、米国の連邦、州、地方自治体のお客様、および政府のお客様をサポートする、承認された政府の請負業者、インテグレーター、教育機関が利用できます。 行政機関向け Zoom プラットフォームは米国を拠点としており、米国民のみに運用されてます。  

行政機関向け Zoom は、商業用 Zoom ユーザーが体験するものと同様の直感的で安全な体験を提供します。 どちらのバージョンのプラットフォームもスケーラブルで柔軟性があり、今日の行政機関に目標を達成するために必要なテクノロジーを提供するとともに、プラットフォーム全体で共有される重要な情報を保護するのに役立ちます。 

行政機関向け Zoom は、FedRAMP 中程度レベルで承認されており、空軍省との Zoom Meetings のために国防総省インパクト レベル 4 で条件（ATO-C）で運用する許可を得ました。 行政機関向け Zoom は、FIPS 140-2 暗号化、HIPAA 準拠、および 300 以上の NIST コントロールもサポートしています。