クラスルームで Zoom を利用する教育者のためのガイド

Zoom を活用した初等・中等教育機関(K-12)指導

クラスルームで Zoom を使い始めるとともに、保護者や学生に参加してもらうためのヒントやリソースをご紹介します。

01
はじめに

  • 01
    はじめに

     


  • 02
    利用を開始

     


  • 03
    バーチャル クラスルームの管理

     


  • 04
    Zoom ツールキット

     


  • 05
    保護者宛てメール テンプレート

     


  • 06
    バーチャル クラスルームの規則

     


  • 01
    はじめに

     


  • 02
    利用を開始

     


  • 03
    バーチャル クラスルームの管理

     


  • 04
    Zoom ツールキット

     


  • 05
    保護者宛てメール テンプレート

     


  • 06
    バーチャル クラスルームの規則

     

教育関係者の皆様、Zoom で魅力的な学習体験を構築するために必要となるすべてのツールやリソースを見つけましょう。

ここでは、バーチャル クラスルームをセットアップする方法、セキュリティ設定を使用して安全な学習環境を実現する方法、そして保護者と学生に Zoom の利点を伝える方法について学習します。 利用可能なすべての機能や教育ツールに習熟し、楽しみながらクラスルーム内外とつながりましょう。

利用を開始

ここでは、皆様が授業やクラスルーム コミュニティとのつながりの構築に集中できるように、Zoom を使い始める方法についてシンプルにまとめました。 以下の簡単な手順に従ってサインアップしてください。

サインアップ

    • 組織の Zoom アカウントに属した個人アカウントを作成してください。 学校の Zoom 管理者が提供するサインアップ手順を使用します(まだ手順を受け取っていない場合は、管理者に連絡をとります)。
      • サインアップ手順は学校によって異なる可能性がありますので、管理者が提供する手順に従う必要があります。 多くの学校では、外部認証を利用します。これは、Zoom を使用してミーティングにアクセスする全員が、学校のシングル サインオン(SSO)ID プロバイダー経由でサインインすることを要求されるものです。

初等・中等教育機関(K-12)の生徒は、Zoom アカウントを自分では作成できないようにする必要があります(16 歳未満の人は誰も、同じくセルフサービスのアカウント作成を許可されません)。 こうした学生は、外部認証を通じて Zoom にアクセスできます。 保護者と学生のための Zoom を利用した学習ガイドをクラスに共有してください。学生が Zoom を使い始めるための手順が記載されています。

  • サインアップが完了したら、次の手順である Zoom クライアントのダウンロードに進みます。

Zoom をダウンロード

ミーティングの大部分は、おそらく Zoom デスクトップ クライアント上で行われることになります。 Zoom ではモバイルアプリや、日々利用するアプリケーションと Zoom を連携する各種拡張機能も提供しています。 このセクションでは Zoom デスクトップ クライアントのダウンロードに焦点を当てて説明しますが、ほかのアプリケーションのインストールに関するサポートが必要な場合は、サポートページにアクセスしてください。

  • ダウンロード センターにアクセスして、お使いのオペレーティング システム用の Zoom デスクトップ クライアントの最新バージョンをダウンロードしてください。
  • アプリケーションがインストールされたら、こちらの手順に従ってログインします。

デスクトップ クライアントは、ミーティングのスケジュール設定、参加、主催時に使用します。 チャット メッセージを送信したり、予定されているミーティングやレコーディングされたミーティングを表示したりすることもできます。 学校で Zoom Phone を使用している場合は、[電話] タブからソフトフォンにアクセスできます。

 

プロのヒント

Chromebook をお使いの場合は、Chrome OS 用の新しい Zoom プログレッシブ ウェブ アプリケーション(PWA)をご利用いただけます。 PWA は、より多くの機能を備えていてパフォーマンスが向上しており、優れたユーザー体験を実現します。

Chrome OS 用の Zoom PWA に関する詳細はこちら

ウェブポータルでのサインイン

また、Zoom の認証情報を使用して Zoom ウェブポータルにサインインすることもできます。ここでは、設定のカスタマイズやミーティングのスケジュール設定、投票の作成が可能です。 zoom.us/signin からサインインします。

Zoom デスクトップ クライアントと Zoom ウェブポータルの違いに関する詳細については、当社のサポートページをご覧ください。

 

統合

連携によって Zoom を最大限に活用し、お好みのアプリケーションでシームレスな体験を実現できます。 お使いのカレンダーや学習管理システム(LMS)、Zoom アプリ マーケットプレイスから入手できるその他のアプリケーションと Zoom を同期しましょう。 連携機能によって時間を削減し、毎日利用するツールが協調して動作するようにして、体験を向上させましょう。

  • ミーティングのスケジュール設定と招待の送信を 1 か所で簡単に行いたいですか? お使いのカレンダーを Zoom と同期しましょう。 Zoom を Outlook または Google と連携させる方法をご確認ください。
  • Zoom を お使いの LMS と連携しましょう。 管理者チームが、Blackboard や Canvas、その他多くのプラットフォームから直接スケジュール設定したり、セッションを開始したりできるように、Zoom と連携したアカウントのセットアップをサポートします。

バーチャル クラスルームの管理

セキュリティのヒント

セキュリティは、Zoom Meetings における重要な側面であり、皆様のバーチャル クラスルームも例外ではありません。 以下に示すセキュリティのヒントを活用してミーティングを保護し、学生のオンライン上での安全を確保しましょう。

ミーティング内セキュリティ

ミーティング中にオプションを有効または無効にして、中断を最小限に抑え、参加者を管理して、ミーティングのセキュリティを確保します。 セキュリティ アイコンをクリックして、これらの設定にアクセスします。

パスコードの要求

ユーザーは、ミーティングのリンクを持っているだけでなくパスコードを入力する必要もあり、ミーティングのセキュリティを高めています。

認証されたユーザーのみ参加可能

学校のログイン情報または SSO を通じてサインインした学生は Zoom Meetings にアクセスできますが、学校のメールドメインを持たないユーザーはアクセスできません。

バーチャル教室をロックする

授業が始まった後に来た学生が権限なしで入室することのないように、遅れてきた学生が待機室に入るように設定できます。 待機室からミーティングへの入室は、手動で承認する必要があります。

参加者の管理

参加者の気が散らないようにするために、授業中にミュートを解除したり、名前を変更したりできないようにします。 教師はまた、参加者のビデオをオフにしたり、参加者を待機室に移動させたり、ミーティングから退出させたりすることもできます。 ミーティングから退出させられた参加者は、再び参加することはできません。

注釈、画面共有、チャットの制限

これらのツールは、授業におけるコラボレーションに大きなメリットをもたらすかもしれませんが、適切に使用しないと悪影響を引き起こす可能性もあります。 注釈と画面共有は、セキュリティ アイコンをクリックすることにより、授業全体を通して必要な時にオンまたはオフにできます。また、チャット ボックス ウィンドウの [詳細] または 3 点リーダーボタンをクリックすることにより、ミーティングのチャットを無効化することもできます。

ミーティング ID やパスコードを公の場所(ソーシャル メディアなど)に決して共有しない

システムの設定によっては、ミーティング ID やパスコードの情報を入手したほかのユーザーがミーティングに参加できるようになる可能性があります。

バーチャル クラスルームのセキュリティを確保する方法に関するさらなるヒントについては、こちらのブログをご覧ください。

参加者を退出させる、またはレポートする

授業のセッションから誰かを退出させる必要が生じた場合、2 種類の方法があります。

参加者をレポートする

混乱を引き起こした参加者をレポートすることができます。レポートは調査のために、Zoom のトラスト&セーフティ チームに送信されます。 この方法は、不審者や外部の参加者が授業を混乱させた場合に推奨されます。

参加者を退出させる

学生が不適切な行動をしたり、混乱を引き起こしたりした場合には、その学生を退出させることができます。 退出した学生は授業のセッションに戻ることはできません。教師または学校の管理者は、学生の保護者と今後について協議するか、状況に応じて対応するかを選択できます。

バーチャル環境でのいじめとの闘い

バーチャル環境であっても、いじめの問題は依然として存在します。 ここでは、学生の成長を促す安全なバーチャル環境を構築して、学生が学びに集中できるようにするために前もって実施できる対策についてご紹介します。

ミーティング内チャットと非公開チャットを無効にする

ミーティング前もしくはミーティング中のいつでも、チャットを無効または有効にしたり、学生が誰とチャットできるかを制限したりできます。 非公開チャットを無効にすると、教師がすべてのチャットを確認できるようになり、いじめを防止するとともに、存在するかもしれない無駄なおしゃべりを減らすことができます。

チャットの自動保存

ミーティング内チャットが有効になっている場合、すべてのメッセージを見逃さないようにチャットを自動保存して、後で必要に応じて見返すことができます。 学生が不適切な発言をした場合、チャットのログを管理者に提出し、確認とフォローアップを依頼することができます。

ミーティング ビューのオプション

すべての授業が同じような様相でなくとも構いません。 Zoom には、ビデオフィードを学生にどのように表示するかを選択できる柔軟性があります。 異なるビューを導入することにより、学生が一体感を感じられるようになるだけでなく、学習成果の向上にも役立つ可能性があります。

ホストのビューをフォロー

ホストが使用しているビューと同じものが学生にも表示されます。 ホストがスピーカー ビューからギャラリー ビューに切り替えた場合、学生のビューも切り替わります。 このビューは、全員が同じものを見る環境を整えたい場合に最適です。

ギャラリー ビューのカスタマイズ

ギャラリー ビューでは、学生をドラッグ&ドロップして好きな順序に並べ替えることができます。 順序を設定するとギャラリーの構成がロックされ、誰かが発言したり入室したりしても表示順が変更されなくなります。 このビューは、クラスルームの座席表を作成する場合に最適です。

マルチピン留めビュー

このビューではスピーカー ビューが無効になり、教師はほかのユーザーを最大 9 名まで選択して、ピン留めしたビューに表示できます。 ピン留めは個人のビューにのみ影響し、クラス全体には影響を与えません。 また、学生がビデオをピン留めできるように許可することもできます。この機能によって、学生が教師や手話通訳者などを自分の画面にピン留めできるようになり、アクセシビリティが向上します。

マルチ スポットライト ビュー

ホストはカスタムビューで、最大 9 名のユーザーにスポットライトを当てることができ、それらのユーザーは全員に対してピン留め表示されます。 このビューは、ミーティングに複数の教師がいる場合や、学生が発表する場合、手話通訳者がいる場合などに最適です。

イマーシブ ビュー

イマーシブ ビューで、ビデオ画面から抜け出しましょう。 クラスの環境として独自の背景を選択し、最大 25 名の参加者のビデオを背景内に配置することにより、全員が同じ環境にいるように表示できます。

フォーカス モード

この機能を使用すると、ホストのみが参加者のビデオやプロフィール画像、共有画面を表示できるようになります。 フォーカス モードでは教師のみが表示されるため、学生は自分だけの環境で安心して、気を散らすことなく授業に集中できます。 このモードは、試験監督時にも最適です。

アクセシビリティ

教師と学生は、Zoom のアクセシビリティ機能を活用してそれぞれのニーズを満たし、あらゆる Zoom セッションの効果を最大限に発揮できます。 さまざまなニーズを持つ人に対して Zoom へのアクセス権を与える方法をご紹介します。

キーボードのアクセシビリティ

キーボード ショートカットを使用すると、キーボードだけで簡単に機能を操作できます。

スクリーンリーダーのサポート

私たちは Zoom を最新のスクリーン リーダーでアクセス可能にするために、最新のアクセシビリティ標準に従っています。 またスクリーン リーダー アラートを使用して、特定の操作に対するカスタムの通知を表示させることもできます。

字幕とライブ文字起こし

Zoom のライブ文字起こし機能によって自動的に字幕を表示できるだけでなく、学校でサードパーティ製の字幕サービスを利用することもできます。 また参加者は、授業やミーティングでライブ文字起こしを有効にするよう匿名で要求することもできます。

マルチピンニング

マルチピン留めを使用して表示をカスタマイズし、教師や手話通訳者などをピン留めして表示することができます。 注意点として、個々の学生が自分のビデオ レイアウトをマルチピンにできるように許可する必要があります。 ミーティング ツールバーの [参加者] アイコンをクリックし、学生の名前にカーソルをあわせて、[詳細]、[マルチピンを許可] の順にクリックします。

追加リソース

Zoom では、ユーザーの皆様がスキルを磨き、利用できるすべての機能を安心してお使いいただけるよう、一般向けおよび上級者向けのライブ トレーニングを提供しています。

Zoom ツールキット

Zoom では、教師が学生とつながりを持ち、さまざまな方法でコミュニケーションをとることを可能にする、多くのエンゲージメント機能を用意しています。 Zoom 教育ツールキットにあるツールのいくつかを把握し、クラスルームでの使い方について詳しくみていきましょう。

ブレイクアウト ルーム

ブレイクアウト ルームは、少人数のグループ学習や読書会、共同作業を行うプロジェクトなどに使用します。 ブレイクアウト ルームをセットアップして使用するには、非常に多くの方法があります。ルームを学生自身に選択させたり、授業の前に事前にルームを割り当てたり、学生をランダムにルームに割り当てたりすることもできます。

Zoom のブレイクアウト ルームを使用するうえで知っておきたい内容

ミーティング内チャット

チャットを使用すると、コミュニケーションのスタイルは学生によってさまざまであることがわかります。 チャットで質問したり、アイディアを共有したりするように促しましょう(このとき、設定をコントロールして非公開チャットを無効にすることで、学生の気が散ったり、不適切な会話が行われたりすることを防止できます)。

意思表示アイコン

学生はバーチャルで手をあげたり、名前の横に「はい」または「いいえ」を表示したり、授業を中断することなく、授業のスピードアップまたはスピードダウンを要求したりできます。 こうした意思表示アイコンは、教師が消去するまで学生のビデオに表示され続けます。

投票

投票を使用して、テーマに対する学生の理解度を測定したり、話題への関心の度合いを確認したり、抜き打ち小テストを行ったりできます。 授業の前に投票を準備して、後で結果をダウンロードできます。

リアクション

発言しなくても自分自身を表現できる方法です。 学生は絵文字のリアクションを選択してビデオパネルに表示させ、ワクワクしている気持ちやクラスメートへの声援、あるいは好きな話題であるという意思を表現できます。 リアクションのスキントーンも選択できます。

画面共有

デスクトップ、特定のウィンドウやアプリケーション、画面の一部にあるコンテンツを学生に共有しましょう。 この機能により、ビデオ(オーディオ付き)、画像、スライド、テキスト ドキュメント、ウェブページ、その他の授業用コンテンツを表示できます。

スライドをバーチャル背景として共有

自分自身をスライドに登場させて、プレゼンテーションを活き活きとしたものにしましょう。 スライドをバーチャル背景として設定し、教師のビデオ映像をプレゼンテーション内の好きな場所に配置することにより、イマーシブでダイナミックな授業を実現できます。

バーチャル背景

バーチャル背景を使用すると、教育の公平性を促進して、学生の自宅環境のプライバシーを保護することができるため、学生が安心してカメラをオンにできるようになります。 学校のロゴやマスコット、色が指定された専用の背景が用意されているかもしれませんし、創造力を発揮して、特定の授業計画の背景説明となるテーマに即した背景を使用してもよいかもしれません。 また、管理者は学生に対して、学校が承認した特定の背景セットのみの使用を許可することもできます。

ホワイトボード

白紙のホワイトボードを共有して、授業中にそこに書き込むことができます。 注釈機能を学生に対して有効にすれば、学生もホワイトボードに絵や図形を描いたり、入力したりできるようになり、クリエイティブな活動やコラボレーションに最適なツールとなります。

保護者宛てメール テンプレート

おそらく、学生や保護者の多くは Zoom について聞いたことがあるか、家族や友人との間で使用したことがあるでしょう。 ここでは、クラスルーム環境に Zoom を導入するに当たってのメール テンプレートをいくつかご紹介します。

Zoom の紹介

以下は、クラスや保護者に Zoom を紹介するときにご使用いただけるメールの一例です。 コピー&ペーストし、受信者にあわせてメールの文面をカスタマイズしてください。

セキュリティに関する説明

セキュリティは、保護者がもっとも懸念する点で
す。 学生が安心して過ごせる安全な学習環境を構築するために、学校でどのような設定を有効にしているのかを保護者に知らせることができます。

バーチャル クラスルームの規則

バーチャルまたはハイブリッド クラスルームに独自の規則をいくつか規定することにより、学生はデジタル エチケットを身に付けて学習体験を向上させることができます。 こうしたルールを年度の始めに説明しておくことで、学生が物理的なクラスルーム内にいるかリモート学習中かによらず、行動の仕方について明確に予想できるようになります。

ハイブリッド クラスルームの規則とガイドライン

  • 授業中、可能な時はいつでもカメラをオンにしておき、学生がお互いの顔を見ることができるようにします。
  • 発言中でないときは、音声をミュートにしておきます。
  • ほかの人の発言を注意深く聞き、ほかの人の発言を遮ったり、被せて発言したりしないようにします。
  • 発言したい場合は、挙手機能を使用します。
  • 大きな声ではっきりと発言し、対面およびオンラインの全員が聞こえるようにします。
  • チャットを使用する際は、ほかの人を尊重します。 面と向かって言うことができないことは、チャットでも言わないでください。
  • 物理的にクラスルーム内にいる学生は、リモートで参加している学生が一体感を感じられるように協力してください。リモートの参加者が聞き取ることができるようにはっきりと話し、顔がみえるようにカメラのほうを向いてください。

こちらのブログで、ハイブリッド学習のヒントに関する詳細をご覧ください。

詳細情報

Zoom 教育コミュニティにアクセスして、世界中の教育専門家や教師とつながりましょう。