Hassan Allam Holding: Zoom Phone で生み出す未来

建設業は、エジプトでは昔から行われているビジネスですが、決して古臭いものではありません。 持続可能な建物や、砂漠の農地化を目指したエジプトのトスカーナ埋め立てプロジェクトのような野心的なプロジェクトなど、新たな挑戦も見られます。

エジプトや中東地域で最大規模を誇る民間の建設およびエンジニアリング会社、Hassan Allam Holding にとって、これは朗報です。 しかし、同社は困難に直面していました。 子会社やプロジェクトの数は、国内からアフリカ、アジア、ヨーロッパにまたがるグローバルな拠点へと、着実に増加していました。 オフィスや海外の建設現場で働く従業員は、困難なプロジェクトをこなすために、つながって情報を共有し、コラボレーションする必要があったのです。 

この課題に立ち向かったのが、Hassan Allam Holding のグループ IT ディレクター、Aly Kouriem 氏です。 Hassan Allam Holding は、すでに Zoom Meetings と Zoom Webinars の導入に成功していました。そんな同社が分散した従業員に最新のクラウド電話を装備するとなって目を向けたのが、Zoom Phone でした。  

「IT 企業である当社の仕事は、短期的、中期的、長期的にビジネスニーズをサポートする、最新のテクノロジー ソリューションを推進することです」と Kouriem 氏は述べました。 「Zoom が加速してくれた当社のビジネス変革が、当社の全体的な業績アップ、ユーザー満足度の向上、コスト削減につながりました」

キャリアの選択: Zoom Phone でグローバルなつながりを

Kouriem 氏とそのチームは、既存の IP ベースの電話インフラストラクチャと統合でき、かつ会社の将来のニーズに合わせて拡張できる、クラウドベースの電話ソリューションを探しました。 Zoom Phone はその条件をすべて満たしていましたが、ある特徴が際立っていました。それが、Bring Your Own Carrier (BYOC) です。

「Zoom Phone の BYOC 機能は本当に重要です。なぜなら、外線通話をルーティングするという点において柔軟性が際立っているので、外部通話のコストを最適化して節約できるからです」と Kouriem 氏は言います。 「当社の電話サービスにハイブリッド型のアプローチを採用したことで、社内外の企業向けダイヤル サービスの高い可用性がすでに促進されており、それに伴って当社の電話サービスの全体的な可用性、確実性、信頼性が著しく向上しています」

BYOC を使用することで、Hassan Allam Holding は、45 か国以上の Zoom Phone をネイティブにサポートしている国以外でも、現地の電話会社に接続できるようになりました。 また、現在の PSTN サービス プロバイダーとの契約はそのまま維持しながら、Zoom の電話ソリューションのすべてのメリットと機能を使用できるようになりました。 

Zoom Phone は、外部のキャリアが地域の電話ネットワークに接続できるようにサポートしています

計画、準備、展開、そしてパートナーの重要性

Kouriem 氏とそのチームは、Zoom Meetings と Zoom Webinars については自分たちで展開できましたが、電話ネットワークのアップグレードはパートナーに依頼しました。 Zoom のパートナーとしてエジプトや中東で実績のある Arkan Integrated Solutions が採用され、展開を支援しました。 そのタスクとは？ Cisco の IP ベースの電話機構造と共存しながら、ダウンタイムを延長することなく、Zoom Phone で 2,000 人のユーザーをつなげること。 Zoom Phone を導入するにあたって重要だったことは、すでに使用していた Cisco のレガシー IP 電話システムとの連携です。2 つのシステムは両立させる必要がありました。 

「Zoom Phone の基本的な設定をすべて整えるのに、約 1 か月半の準備期間が必要でした」と Kouriem 氏。 「サービス ライセンスをアクティベートし、主要な統合作業を実施し、技術的な問題を解決して、必要なカスタマイズを実装しました。 並行して、ユーザーの意識を高めるために、ユーザー向けのトレーニング資料を作成しました」

準備段階では、間近に迫った切り替え作業の土台を築きました。 Hassan Allam Holding は、Arkan Integrated Solutions と Zoom の両チームと協力してサービスを設置し、既存のインフラストラクチャを Zoom へ安全に接続しました。

「プロジェクトのさまざまな段階でプロのパートナーと一緒に仕事をしたことは、サービスを実現する上で重要な要素であり、成功要因のひとつでした。 Arkan Integrated Solutions は、プロジェクトのさまざまなマイルストーンを迅速に達成し、障害をスムーズに克服して、当社のチームを見事に支えてくれました」と Kouriem 氏は述べました。    

いよいよ Zoom Phone への切り替え時期が迫ると、Kouriem の専任チームは以下のような準備作業に積極的に取り組みました。

• 影響を受けるユーザーへの変更点の伝達
• 進捗状況の共有を目的としたバーチャル イベントの主催
• 潜在的な影響に備えてビジネスの準備を整え、そうした課題に取り組むためにチームを待機。

早めの計画と準備が功を奏し、システムの中断を最小限に抑えた迅速な切り替え作業が成功しました。 Kouriem 氏は「1 週間程度で本稼働までこぎつけました。素晴らしいとしか言いようがありません。 作業は事前に計画したスケジュール通りに進みました。 特に、Zoom Phone は使い勝手が良いので、そのことがビジネス ユーザー全員に対してサービスを迅速に普及する大きな手助けになりました」と述べています。

コスト削減、満足度向上、グローバルなコラボレーションを実現

Zoom Phone への切り替えは、2022 年 9 月上旬に終了しました。 Hassan Allam Holding のチームは現在、高品質の音声通話やビデオ通話を実現するために、Zoom プラットフォームを日常業務に活用しています。 Zoom Rooms、Zoom Meetings、Zoom Webinars のような他の Zoom 製品も併用している Hassan Allam Holding は、すでに Zoom のユニファイド コミュニケーション プラットフォームの利点を享受しています。 音声通話とビデオ カンファレンスによって、出張費は全体で 30％ 削減され、世界中のユーザーがより簡単にコラボレーションできるようになりました。 他のソリューションと比較すると、Zoom の使いやすさのおかげでサービスデスクのチケットは 35% 減少し、IT リソースを他のプロジェクトに充てられるようになりました。 

Hassan Allam Holding は、チームでのコラボレーションに加えて、従業員に対する教育や情報提供の方法も合理化しました。 Zoom Webinars は瞬く間に定着し、最大 3,000 人がバーチャル セッションに参加し、関連性のあるビジネス上のニュース、プロセス、または今後の変化についての話を聞けるようになりました。 また、Zoom のプラットフォームのおかげで、組織全体の生産性は 27％、ユーザーの満足度は 65％ 向上したことも、社内調査で明らかになりました。 

エジプト、そして中東の建設業界には、輝かしい未来が待っています。 Zoom が提供するプラットフォームを基盤に据えた Hassan Allam Holding は、新しいビジネス チャンスをつかむ準備ができています。